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半夏にお団子。

7月に入りましたね。この時期、香川県では「はげ団子」という郷土料理を食べる風習があるのをご存知でしょうか。夏至から数えて11日目から七夕頃までを七十二候の一つ「半夏生(はんげしょう)」といい、この時期に食べられるおやつです。

※二十四節気(にじゅうしせっき)は半月毎の季節の変化を示していますが、これをさらに約5日おきに分けて、気象の動きや動植物の変化を知らせるのが七十二候(しちじゅうにこう)です。二十四節気と同じく古代中国で作られました。二十四節気が古代のものがそのまま使われているのに対し、七十二候は何度も変更されてきました。日本でも、江戸時代に入って日本の気候風土に合うように改定され、「本朝七十二候」が作られました。現在主に使われているのは、明治時代に改訂された「略本暦」のものです。ちなみに「気候」ということばは、この「節気」と「候」からできています。(暮らし歳時記)

讃岐平野では、5月は麦刈り、6月には田植えと繁忙期が続きます。「半夏」までには田植えを終えないと「半夏半作になる」と言われ、農家は遅れまいと働き続けます。また、半夏の時期には、降り続いた雨も晴れ上がるということで、「半夏のはげ上がり」といったりするそうです。

このときに、新麦を練ってつくった団子にあんこをまぶしてつくる「はげ団子」を食べて、ひと休みをしたそうです。

「はげ団子」の名前の由来は2つあります。ひとつは、茹で上がった団子にあんこをまぶしても、あんこが団子から滑り落ちてまだらになることから。もう一つは、半夏(はんげ)がなまって「はげ団子」となったと言われます。

小麦からつくる団子は、ツヤも香りもあり、おいしいのですが、ぐ硬くなるので、最近では米粉でつくられることが増えているようです。

元旦に食べられる白味噌をつかったあんもち雑煮からはじまり、香川県ではあんともちが精をつける食材として食べられてきているようです。まだ、梅雨明けは発表されていませんが、晴れの時間が多いように思います。これからじめじめと暑い日が続きそうですので、皆様体調に気をつけて下さいね。

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