月別アーカイブ: 2016年6月

白味噌ばなし

弊社で主要な味噌のひとつ、白味噌。
この白味噌といえば関西や香川・広島などが産地ですが、有名なところではやはり発祥の地 京都だと思います。

公家文化が花開いた京都。
ゆたかな文化は日本料理にも洗練された形に残り、伝えられてきました。

冷蔵庫などない時代、食品の保存は今よりずっと大切な課題だったと思われますが、 白味噌は米と麹を贅沢に使ったゆえに保存期間がほかの味噌より短い、当時としては贅沢なお味噌。
甘味などあまりない時代には、白味噌の甘みは貴重だったのではないでしょうか。
今宮神社参道の「あぶり餅」やお正月菓子「はなびら餅」などの京都のお菓子にも白味噌が使われ、そのなごりを伝えています。

ひるがえって香川といえば、「てっぱい」や「ちしゃもみ」などの白味噌を使った郷土料理があります。

なかでも有名なのが、正月にいただく「あん餅雑煮」。
主役はあん餅ですが、白味噌の塩分があんの甘さをしっかりと感じて、ハレの日らしさを感じるのは香川県民だからでしょうか。
香川三白といわれ砂糖の産地に由来した雑煮。京都から伝わった白味噌に、香川の恵みが加えられて、特別に大きな一椀と感じられます。最近では、あん餅雑煮を出す飲食店などもあり、県外の方にも召し上がって頂きやすくなっています。

最後にこちらも香川の白味噌料理。
香川県に多数あるうどん屋には、注文したうどんが出来上がるあいだに食べる「おでん」がかかせません。このおでんには、白味噌に辛子が入った辛子味噌が定番。
大根やすじ肉はもちろん、一般的にいうさつま揚げのような「てんぷら」や冬限定の「いいだこ」のおでんなど、香川独特のおでん種も楽しいところ。甘さを好む香川の食文化に根付いたお味噌です。
うどん屋めぐりの際はぜひ、このちいさな白味噌文化も味わいください。

「毎日のおみそ汁」始まります!

最近、発酵食品を取り上げる雑誌やTV番組を見かけるようになりました。
酵母などの微生物等の働きを利用した栄養価と風味、保存に優れた発酵食品。
納豆やヨーグルトはもちろん、ひと昔前にはなかった塩麹やひっそりとおかれていた甘酒が、スーパーマーケットでも当たり前に見られるようになり、注目されているのを感じます。

私どもの作る味噌も、日本の伝統食も麹を素に作られた発酵食のひとつ。
麹を由来の発酵酵素の効果には、血圧を正常に保ち消化の働きを助け、発がん性物質を体外へ排出することもわかってきました。

毎日摂ることが大切ですが、忙しい現在の生活のなかではなかなか取りづらいこともありますよね。

これまで弊社のFacebookでは様々な味噌レシピをあげてきましたが、味噌を使ったもっとも身近な日常食のひとつ、おみそ汁で手軽に発酵食品を取っていただけたらと思い、隔週にておみそ汁レシピ『毎日のおみそ汁』をFacebook にてUPしていきます。

季節の野菜をつかい、白赤などの味噌とさまざまな器でアレンジしたおみそ汁を予定しています。毎日のおみそ汁に色々なバリエーションを広げてみませんか。

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