味噌あんの柏餅をご存知ですか

せっかくのゴールデンウィークも今年は外出できませんが、どうお過ごしでしょうか。
そして5月5日は端午の節句(男の子の健やかな成長を祝う日)ですね。
柏餅を食べるご家庭も多いかと思います。
餅を包んでいる柏(かしわ)の葉は、新芽が育つまで古い葉っぱが落ちないことから、子孫繁栄の縁起をかついだものとして、江戸時代から端午の節句に柏餅を食べる習わしが伝えられていると言われています。
柏餅はあん入りが一般的かと思いますが、味噌あんの柏餅があるのをご存知ですか?
実は、この味噌あんの柏餅は地域によってはメジャーなのですが、中部地方(京都を除く)から西の方では販売されていない地域が多いのです。だから、ここ四国では知らない方も多いかと思います。味噌あんは、白みそと白あんを練り上げて作るもので、甘さと塩気のバランスが楽しく、やさしい味わいです。
さて、長い休暇中のお子様とおうち時間を楽しむために、親子クッキングはいかがですか。当社のホームページには、簡単に楽しめる味噌ディップをはじめ、お味噌を使ったレシピも掲載していますので、ぜひ活用してください。
バランスのいい食事を心がけて、免疫力を高め、体調管理に気をつけてくださいね。

新生活に讃岐の白みそ。

4月に入りました。

さくらも開花し、栗林公園ではもう満開に。季節的には、新生活が始まる予定だった人も、始まっている方もいると思います。
新しい年度が始まるめでたい節目の時期ではありますが、新型コロナの猛威が生活に大きく影響が出ていると思います。

目の前のできることからひとつひとつしていくしていく大切な時期ですね。命を大切に、感染拡大につながらないような行動をとっていきたいと思います。


また、新生活を始めた方などから香川県外にでてみるとスーパーの売り場に味噌が少ないという声を聞きます。香川県は他県に比べると、味噌が数多く店頭に並ぶ味噌県で、特に白みそ文化です。
どんな時でも食は生きるためにかかせないことで、郷土の味は心の癒しになります。商品については、電話またはお問い合わせフォームからご連絡いただけます。

ぜひ、今一度、白みそを使って郷土の味を県内の方にも県外に行かれた方にも思い出していただけたらと思います。もし、味噌レシピが知りたいという方には、Webサイトだけでなくfacebookでも随時発信していますのでご覧下さい。

「ひなまつり」に甘酒。

3月3日のひなまつり。 香川県には、「うたづの町家とおひなさん」や「引田のひなまつり」「二十四の瞳」のロケで使用された「漁師の家」など、昔の貴重なひな人形が今も残る地域のお祭りがあります。今年は、新型コロナウイルの関係で中止になったり、少しさびしいひなまつりでしたが、みなさんはひなまつりどのように過ごしましたでしょうか。

「ひなまつり」の由来は、諸説ありますが、その中で、中国から伝わった「五節句」のひとつ「上巳(じょうし)の節句」だという説が有力です。もともとは邪気や厄を払うための行事でした。
「女の子のすこやかな成長を祝う節句」つまり女の子の節句と定着したのは、江戸時代だといわれています。

ひなまつりの食べ物のひとつ、菱餅(ひしもち)は、厄除け、子孫繁栄、長寿を願って飾られます。最初は、緑(よもぎ)と白(菱の実)を入れた2色でした。それが明治時代にくちなしの実を使った赤(桃色)が加わり3色になったそうです。赤は邪気を払う色ともいわれてきました。緑は芽吹きや新緑、赤(桃色)は桃の花、白は雪をイメージした色ともいわれます。

  また、白酒や甘酒を飲むことについては、もともとは桃の花を漬けたお酒、「桃花酒」が飲まれていたことから今に残るようです。中国では桃は邪気を払うという意味があり、また「百歳(ももとせ)」ということばに通じることから、縁起が良いとされてきたからです。日本でも桃花酒が飲まれていました。そして江戸時代には、桃の花と色の対比も美しいことから、白酒が飲まれるようになったと言われています。歌にも「少し白酒召されたか赤いおかおの右大臣」とありますね。

  女の子の節句とあって、白酒はアルコールなので、甘酒を飲むご家庭も多いかと思います。ちなみに、この甘酒には、「酒粕」からつくられるものと、「麹」からつくられるものの2種類があります。味噌にとって米麹は原料でありますので、甘酒との関係も深いのです。素材からノンアルコールにこだわるなら、やはり「米麹」の甘酒がおすすめです。ビタミンに加え、食物繊維など天然の栄養成分にすぐれ、今や飲む点滴ともいわれる甘酒。しょうがを少々加えて飲むのも体が温まるのでおすすめです。

まだまだ3月は春冷えが続きますし、新型コロナウイルスの心配もありますので、みなさんお体を大事にしてくださいね。

味噌も大師の知恵

待ちわびた雨が続いています。
遅い梅雨入りと共に台風の襲来には、貯水制限を行ない恵みの雨を待っていた所でも、なんだかせわしなく感じてしまいます。

降水量の少ないここ香川では、毎年のように渇水対策に追われ、水不足をいかに解消できるかが暮らしのなかのテーマとなっています。県内随所にあるため池も、昔から悩まされた先人たちの知恵。河川もあまりない土地柄、大切な灌漑用水を担ってきました。

県南部にある満濃池も、その代表的なため池の一つ。
「讃岐の水がめ」ともいわれ日本最大級の大きさを誇り、701年から704年に創設された後も、何度か修繕を繰り返しながら、香川の田畑を潤してきました。
修繕にあたった人物の一人には、地元讃岐出身の空海(弘法大師)がおられます。人材がなかなか集まらず進まなかった工事に、空海が郷土入りすることを聞きつけた多くの人々が駆けつけ、わずか3ヶ月足らずで完成させました。

この空海にも、味噌の伝承が残っています。

様々な由来のある「金山寺味噌」も、一説には空海が遣唐使として唐に渡った際、唐の金山寺から持ち帰り僧坊食として使われたとのこと。その後高野聖など修行僧が各地に金山寺味噌を広めたとの言い伝えが残っています。

また高野山からほど近い河内長野市にある盛松寺には、空海にちなんだ味噌があります。

毎年冬至にあたる12月21日に、お寺の参拝者へ振る舞う「柚子味噌」
この柚子味噌には伝承があり、その昔修行に向かう弘法大師が河内長野市にて昼食を摂られていると、村人たちが集まり流行病の相談をされました。大師は祈祷された後、排水路などの整備と共に健康促進のため柚子味噌の製造方法を教えられたそうです。

その後流行病は収まり、大師が座ったとされる場所に育った大楠は、地元の人々の信仰の対象になっていきます。江戸時代には大師の像に造られ、像をお守りするため盛松寺が創建されました。今でも厄除け大師として信仰されています。

全国にある大師信仰には、空海の足あとの中に不思議な伝説をともないながら伝わってきました。千にものぼる泉や湧き水の弘法水や、満濃池の修繕事業からも、当時から続く功名を感じることができます。

言い伝えられる味噌もその一つ。
各土地の安寧に空海の高い見聞さと幅広い博学さが活かされ、その恩恵の身近さが、今なお親しみをもってお大師さんと呼ばれる所以かもしれません。

花咲く変わり蕎麦

春を感じる季節になりました。
桜の満開情報も東京など各地から聞かれ、ここ香川でも見頃を迎えていて、どこに行こうかとウキウキとした気分になります。

お花見には、桜のほかにもう一つの楽しみもありますね。花よりだんごと言われるように、持ち寄ったお弁当や酒などの飲み物を外で食べることも、日常を離れた雰囲気にうれしく感じられます。
最近ではケータリングなどで、現地まで料理を届けてもらえるサービスもあるようです。また各地で開催されるさくら祭りなどのイベントでも、堤灯の下でならぶ、露店や屋台を見て歩くのも楽しみな一つですね。

その屋台には、さまざまな歴史や種類があります。
江戸時代初期に誕生した屋台は、天秤棒に道具をいれた箱の降り売りが基本。肩に担いで独特のかけ声で売り歩く姿は、江戸の街の風物詩ともなりました。
その中でも二八そばや夜鳴きそばなどの「蕎麦屋」は、浮世絵や歌舞伎の題材になるほど親しまれました。

江戸文化に切ってもきれない蕎麦には、味噌も大きな関係があったのはご存知でしょうか。

蕎麦をつけて食べる「つゆ」は、江戸時代の中期にはいるまで味噌から作る「煮貫」や「垂れ味噌」で食べられていました。味噌に水を入れて煮詰めたもので、その後鰹節をいれて煮詰め、最後に布で漉す際のたれる様子から、つゆの事を「たれ」とも呼ばれる由来ともなりました。

現在でも郷土料理として、味噌つゆで食べる地域があります。

長野県伊那市は信州そば発祥の地のひとつ。そのなかの高遠山間部では、焼いた味噌と大根おろし、ネギを合わせた「からつゆ」が伝えられています。蕎麦も味噌も信州の特産品、身近な食材が豊富にあったことも、長く食べられることになったのではないでしょうか。

また高遠藩主だった保科正之は、会津藩に転封する時にはそば職人などを連れていくほど無類のそば好きだったようで、会津地方にもからつゆが伝わり「高遠そば」と呼ばれています。昔ながらの宿場街、大内宿でも高遠そばが由来の「ねぎそば」として名物に。ねぎ一本を箸としてつかいながら、辛み大根の汁で食べるそうで、味もさることながら食べ方も特徴的で面白そうですね。

昔の風情が残る大内宿の近くには、日本で唯一の茅葺き屋根の湯野上温泉駅があり、こちらも桜の名勝地になっています。今年も、桜並木と古民家風の駅舎がならぶホームにゆっくりと列車が入ってくる景色を見に、多くの観光客が訪れているでしょうね。

何気ない風景に桜が咲くと、いつもの日常とは違うように、身近な蕎麦が普段とは違う食べ方になれば、どこか小さなイベントのようで楽しさを感じます。いつか味噌つゆや一本ねぎで蕎麦を味わってみたいです。